水は生命を維持するための基本的な要素であり、健康な生活を送るためには不可欠です。
しかし、世界中で数十億人の人々が安全で清潔な水に十分にアクセスできず、その結果、命を脅かす健康問題や、教育や経済発展の機会を奪われています。
この問題に取り組む国際的な組織の一つがユニセフです。ユニセフの水への取り組みは何でしょうか?また、私たち一人一人はこの問題解決のために何ができるのでしょうか?
こちらの記事では、ユニセフが途上国の清潔な飲料水の確保や衛生環境の改善に向けて、どのように取り組んでいるのか、具体的な活動例、そして私たちが募金を通じてどのように支援できるのかについて解説します。
また、ユニセフが公開している動画を通じて、これらの取り組みが具体的にどのように進められているのかを解説します。
世界の水問題とは?
世界の水問題は、人間の生命や生活を直接左右する大きな課題です。これらの問題は数多くありますが、以下に主なものを挙げます。
- 衛生設備の不足による水質汚染
- 世界における水の使用量増加
- 世界的な地球温暖化
- 開発による水源の破壊
- 水をめぐる紛争
- 水不足
これらの問題により、世界中で多くの人々が安全な水を手に入れられず、健康上の問題を抱えています。
特に途上国では、水不足や水質汚染により、多くの人々が貧困から抜け出しにくくなったり、命を落としたりすることがあります。
国連や支援団体は、水問題解決に向けて取り組んでいますが、問題の解決には至っていません。
世界の水問題について知ることで、水と衛生に関する課題を理解し、解決に向けた取り組みを行うことが重要です。
ユニセフの水への取り組み|SDGs目標6との関わり
ユニセフは、途上国の清潔な飲料水の確保や衛生環境の改善に積極的に取り組んでいます。これは、SDGsの目標6である「安全な水とトイレを世界中に」に関連しています。
SDGsの目標6とは?
SDGsの目標6は、「安全な水とトイレを世界中に」確保することを目指すものです。
この目標は、すべての人々が安全で手頃な価格の飲料水に普遍的かつ公平にアクセスできるようにすることを目指しています。
また、適切で平等な下水施設や衛生施設へのアクセスを実現し、野外での排泄をなくすことも目標としています。
SDGsの目標6を構成する8つのターゲットは以下の通りです。
SDGs CLUBより引用
- 6.1: 2030年までに、だれもが安全な水を、安い値段で利用できるようにする。
- 6.2: 2030年までに、だれもがトイレを利用できるようにして、屋外で用を足す人がいなくなるようにする。女性や女の子、弱い立場にある人がどんなことを必要としているのかについて、特に注意する。
- 6.3: 2030年までに、汚染を減らす、ゴミが捨てられないようにする、有害な化学物質が流れ込むことを最低限にする、処理しないまま流す排水を半分に減らす、世界中で水の安全な再利用を大きく増やすなどの取り組みによって、水質を改善する。
- 6.4: 2030年までに、今よりもはるかに効率よく水を使えるようにし、淡水を持続可能な形で利用し、水不足で苦しむ人の数を大きく減らす。
- 6.5: 2030年までに、必要な時は国境を越えて協力して、あらゆるレベルで水源を管理できるようにする。
- 6.a: 2030年までに、集水、海水から真水を作る技術や、水の効率的な利用、排水の処理、リサイクル・再利用技術など、水やトイレに関する活動への国際協力を増やし、開発途上国がそれらに対応できる力を高める。
- 6.b: 水やトイレをよりよく管理できるように、コミュニティの参加をすすめ、強化する。
途上国の清潔な飲料水の確保や衛生環境の改善にどのように取り組んでいるのか
ユニセフは、以下のような取り組みを行っています。
安全な飲み水の確保
ユニセフは、途上国において安全な飲み水を確保するために、水源の改善や浄水施設の設置などを行っています。
これにより、地域の人々が清潔な飲み水を手に入れることができます。
衛生施設の整備
ユニセフは、途上国において衛生施設の整備を支援しています。
トイレの設置や手洗い場の設置など、衛生環境の改善に取り組むことで、感染症の予防や健康増進を促しています。
衛生教育の普及
ユニセフは、途上国において衛生教育の普及を行っています。
地域の人々に対して、石けんの使用方法や手洗いの重要性などを教えることで、衛生習慣の普及を図っています。
他にも、ユニセフは災害や難民キャンプなどの緊急事態において、衛生キットを配布しています。
衛生キットには、石鹸や洗剤、貯水容器などが含まれており、衛生状態の改善に役立ちます。
SDGsの目標6
これらの取り組みにより、ユニセフは途上国の人々に安全な飲み水と衛生環境を提供し、健康増進や感染症の予防に貢献しています。
また、ユニセフの活動はSDGsの目標6である「安全な水とトイレを世界中に」にも関連しています。
ユニセフの水への取り組み|動画で見る実際の活動
ユニセフは、世界中で水と衛生に関する活動を行っています。その取り組みを、動画を通じて紹介しています。
教えて!ユニセフ先生~水編~ /日本ユニセフ協会
「教えて!ユニセフ先生~水編~ /日本ユニセフ協会」という動画は、水に関する問題について解説する様子が収められたものです。
動画では、ユニセフ先生が水不足や水汚染の問題について説明し、途上国における水の取り組みや、水の大切さについても紹介されています。
この動画を通じて、水問題についての理解を深めることができます。
エチオピアの子どもたちに安全な水を提供
動画では、エチオピアの子どもたちが、汚れた水によって病気になったことや、水を汲みに行き学校に通えない様子が映し出されています。
子どもたちは、遠くまで水を汲みに行かなければならず、水が汚染されているため、健康上の問題を抱えています。
そこで、ユニセフはエチオピアの村に井戸を設置し、地域の人々が清潔な水を手に入れることができるようにしました。
また、ユニセフは地域の人々に衛生教育を行い、正しい衛生習慣を普及させることで、感染症の予防にも取り組んでいます。
ケニア
ケニアでは、長期の旱ばつ水不足が深刻な問題となっており、地域の人々は汚染された川の水を飲まざるを得ない状況にありました。
そこで、ユニセフは地域の人々が安全な水を手に入れるために、井戸の設置や浄水剤の提供などを行いました。
動画では、地域の人々が井戸から水を汲む様子や、浄水剤を使用して水を浄化する様子が映し出されています。
ユニセフの取り組みにより、地域の人々は安全な水を手に入れることができるようになり、健康状態の改善につながっています。
このように、ユニセフは世界中で水と衛生に関する活動を行い、安全な水と衛生環境の整備に取り組んでいます。
ユニセフの水関連の取り組みへ募金するには?
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムに申し込むことで、ユニセフの水関連の取り組みに対して募金をすることができます。
ユニセフは、途上国において清潔な飲料水の確保や衛生環境の改善に取り組んでおり、募金によってその活動を支援することができます。
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムへの申込方法
クレジットカードをお手元に準備していたら、申し込みは3分程度で終わります。
まずは、申込ボタン「1日33円から寄付する」をクリックします。
プルダウンメニューでは以下の金額を選択できます。
- 1,000 / 毎月
- 2,000円 / 毎月
- 3,000円 / 毎月
- 5,000円 / 毎月
- 7,000円 / 毎月
- 10,000円 / 毎月
- 20,000円 / 毎月
ですが寄付額は自由に設定することができ、500円 / 毎月から寄付することができます。
- クレジットカード
- 口座振替
のいずれかから選択します。使用できるカードや銀行の種類は、以下の通りです。
クレジットカード | VISA MasterCard JCB ダイナースクラブ AMERICAN EXPRESS DC UFJ UC NICOS JAL CARD SAISON CARD イオン OMC Cedyna TS3 楽天カード |
口座振替 | 三井住友銀行 みずほ銀行 三菱UFJ銀行 りそな銀行 埼玉りそな銀行 信用金庫 ゆうちょ銀行 地方銀行 など多数 |
口座振替だと、外部サイトに飛んで入力する内容も多くなりますので、クレジットカードでの支払いを選択することを推奨します。
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- Eメールアドレス
を入力し、次の画面に移ります。
口座振替を選択した場合、金融機関を選択、入力をしていきます。
Eメールでの案内も、グッズも「希望しない」を選択することができます。
この画面が表示されたら、申し込み完了です。こちらの画面をスクロールすると、以下のような画面が出ます。
オンライン登録をすると、連絡先の情報が保存され、変更の手続きが簡単になるので、このまま入力してみましょう。(公式ページからいつでも登録できるので、そのまま終了しても構いません。)
水支援のために、ユニセフに募金してみよう
ユニセフの水への取り組みは、世界の水問題解決へ向けて不可欠な活動であり、私たち一人ひとりの援助がその実現に大きく寄与します。
具体的には、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムなどの募金を通じてユニセフのプロジェクトを支援することが可能です。
募金は、新たな水供給設備の設置、衛生環境の改善、地域社会への教育活動など、ユニセフの様々な取り組みに役立てられます。
水は生命を支え、健康を保つために必要不可欠な資源です。ユニセフの取り組みにより、安全で清潔な水へのアクセスが改善され、数多くの人々の生活が向上し、持続可能な未来が育まれています。
私たち一人ひとりがユニセフの活動を支援することで、その取り組みを更に強化し、世界中の全ての人々が水を十分に利用できる日を実現する一助となります。