ユニセフの貧困に関する取り組みは、世界中の子どもたちに対してとても重要な役割を果たしています。
食糧不足、健康と衛生の問題、教育へのアクセス不足など、貧困は多岐にわたる問題を引き起こします。ユニセフはこれらの課題にどう取り組んでいるのでしょうか?
こちらの記事では、ユニセフの貧困問題への取り組み、食糧支援(栄養不良に苦しむ子どもたちへの支援)に焦点を当て、その活動内容と成果について解説します。
ユニセフとは
ユニセフの概要
ユニセフ(UNICEF:United Nations Children’s Fund)は、1946年に設立された国際連合の専門機関であり、全世界の子どもたちの生存、保護、発達、参加の権利を推進し、保障することを使命としています。
ユニセフはその活動を通じて、各国政府と連携しながら、特に困難な状況にある子どもたちとその家族への支援を行っています。
ユニセフの活動内容
その活動は広範にわたり、教育、保健、栄養、水道、衛生、保護といった多岐に渡る分野で、貧困や疾病、紛争などさまざまな問題が重なる難易度の高い状況にも対応しています。
また、自然災害や武力紛争による緊急事態が発生した際にも、迅速な人道的支援を行い、子どもたちが生活を維持し、教育を受け続けられる環境を提供しています。
ユニセフの使命
ユニセフの使命は、1948年に国連総会で採択された「世界人権宣言」および1989年の「子どもの権利条約」に根ざしています。
これらの文書は、すべての子どもが健康と教育を受ける権利を持ち、暴力から守られ、自分の意見を自由に表現できるべきであると定めています。
ユニセフは、これらの権利が全ての子どもたちに保障されるよう、国際社会とともに努力を続けています。
そのために、貧困と戦うとともに、教育の機会を増やし、栄養状態を改善し、健康を保つための環境を整え、すべての子どもが自身の潜在能力を十分に発揮できる社会の実現を目指しています。
食料安全保障と栄養の現状
「世界の食料安全保障と栄養の現状(原題:The Latest State of Food Security and Nutrition in the World(SOFI)」報告書によると、2022年には6億9,100万人から7億8,300万人が飢餓に直面しており、その中間値は7億3,500万人でした。これは、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)前の2019年と比較して1億2,200万人の増加を意味します。
2021年から2022年にかけて世界の飢餓人口は横ばいでしたが、他方、世界各地には深刻化する食料危機に直面している場所が多数あります。アジアとラテンアメリカでは飢餓減少の進展が見られましたが、西アジア、カリブ海地域、そして2022年にはアフリカの全地域区分で飢餓人口が引き続き増加していました。アフリカでは世界平均の2倍以上の5人に1人が飢餓に直面しており、依然として世界最悪の状況にあります。(中略)
2022年の食料安全保障と栄養の状況は、依然として厳しいものでした。報告書によると、世界人口の約29.6%に相当する24億人の人々が、中度または重度の食料不安により、食べ物を常に入手することはできませんでした。その中でも、約9億人が深刻な食料不安に直面していました。
一方、世界中で、健康的な食事を摂ることが難しくなっています。2021年には、世界で31億人以上(42%)が健康的な食生活を送ることができませんでした。これは、2019年に比べて1億3,400万人増えたことになります。
「食料安全保障と栄養」最新報告書より引用
ユニセフの貧困問題への取り組み
不平等をなくすための取り組み
ユニセフは、企業が持っている技術力や専門性を生かして、貧困や不平等を克服する取り組みが広がっていることを紹介しています。
例えば、貧しい人でもまかなえる価格で設置できるトイレや安価な医薬品の開発と普及、マラリア予防の蚊帳の開発、貧しい地域での浄水・給水事業、乳幼児の栄養改善食の開発など、日本企業も様々な社会課題の解決に取り組んでいます。
参考文献
SDGs副教材「私たちが作る持続可能な世界」不平等をなくそう!
子どもたちの命と生活を守るための支援
ユニセフは、情報提供や相談窓口の設置、支援物資の提供、家族の再会支援、心理社会的支援などを行っており、子どもたちの命と生活を守り、より良いものにするよう努めています。
災害支援
ユニセフは、貧困問題に取り組む中で、災害によって貧困が深刻化することを認識しており、災害発生時には、被災地の子どもたちに対して、食料や水、衛生用品などの支援を行っています。
ユニセフは人道危機の発生前から復興まで、現場で子どもたちを支え続けています。ユニセフのグローバルなサプライチェーンと地域に根ざした活動により、必要な場所に迅速に支援を届けることができます。
ユニセフは、世界中のどこへも72時間以内に緊急支援物資を送ることができます。そして緊急支援だけでなく復興支援へと長きにわたって活動を行うことで、長期的な開発支援活動の基礎を築きます。
日本ユニセフ協会公式サイトより引用
ユニセフの食糧支援の取り組み
ユニセフは、直接の食糧支援は行っていませんが、栄養不良に苦しむ子どもたちへの支援を通じて、子どもたちの命と生活を守るための取り組みを行っています。
これには、栄養支援の提供だけでなく、保健ケアや水の提供、衛生的な環境の整備などが含まれています。
また、お母さんたちには栄養不良から子どもを守るための知識やスキルを教えることも行っています。
ユニセフは、子どもたちが健やかに成長し、栄養不良から解放されることを目指して活動しています。
ユニセフの取り組みの影響と結果
ユニセフは、約 3 億 3,600 万人 近い子ど もたちに発育阻害やその他の栄養不良を 防ぐためのサービスを提供し(2020 年比 38%増)、6,740 万人の若者たちに貧血な どの栄養不良を防ぐためのサービスや支 援を行いました(2020 年比 91%増)。
ユニセフ活動の成果2021より引用
3億5,600万人の5歳未満の子どもたちに、栄養不良を予防するための支援を行いました。(2022年)
日本ユニセフ協会公式サイトより引用
ユニセフの活動を支援するには?
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム
クレジットカードをお手元に準備していたら、申し込みは3分程度で終わります。
まずは、申込ボタン「1日33円から寄付する」をクリックします。
プルダウンメニューでは以下の金額を選択できます。
- 1,000 / 毎月
- 2,000円 / 毎月
- 3,000円 / 毎月
- 5,000円 / 毎月
- 7,000円 / 毎月
- 10,000円 / 毎月
- 20,000円 / 毎月
ですが寄付額は自由に設定することができ、500円 / 毎月から寄付することができます。
- クレジットカード
- 口座振替
のいずれかから選択します。使用できるカードや銀行の種類は、以下の通りです。
クレジットカード | VISA MasterCard JCB ダイナースクラブ AMERICAN EXPRESS DC UFJ UC NICOS JAL CARD SAISON CARD イオン OMC Cedyna TS3 楽天カード |
口座振替 | 三井住友銀行 みずほ銀行 三菱UFJ銀行 りそな銀行 埼玉りそな銀行 信用金庫 ゆうちょ銀行 地方銀行 など多数 |
口座振替だと、外部サイトに飛んで入力する内容も多くなりますので、クレジットカードでの支払いを選択することを推奨します。
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- Eメールアドレス
を入力し、次の画面に移ります。
口座振替を選択した場合、金融機関を選択、入力をしていきます。
Eメールでの案内も、グッズも「希望しない」を選択することができます。
この画面が表示されたら、申し込み完了です。こちらの画面をスクロールすると、以下のような画面が出ます。
オンライン登録をすると、連絡先の情報が保存され、変更の手続きが簡単になるので、このまま入力してみましょう。(公式ページからいつでも登録できるので、そのまま終了しても構いません。)
募金でユニセフの貧困への取り組みや食糧支援を支えよう
ユニセフの貧困への取り組みや食糧支援は、世界中の子どもたちにとって極めて重要な活動です。安全で健康的な生活を送る権利は、すべての子どもに与えられるべきものであり、ユニセフはその実現に向けて日夜努力しています。
しかし、これらの貴重な取り組みを持続し、さらに拡大するためには、私たち一人ひとりのサポートが不可欠です。
ユニセフのプロジェクトは、子どもたちの命を救い、未来に希望をもたらすために設計されています。あなたの少しの支援でも、世界中の子どもたちに大きな違いをもたらすことができます。
募金によって、私たちは子どもたちが教育を受け、健康で、保護され、栄養が確保される権利を一緒に守ることができます。
一人でも多くの子どもが笑顔で健康に育つ未来を実現するため、今すぐユニセフの貧困への取り組みや食糧支援に対する募金をご検討ください。あなたの支援が、子どもたちの明日を変える力となります。