キフシル編集長のさゆりです。
先日、ユニセフハウスを見学してきました!
ユニセフの活動を深く理解することができる場所、それがユニセフハウスです。
こちらの記事では、ユニセフハウスの見どころ、実際の見学方法、アクセス方法や料金について解説します。
この記事を読んで、ユニセフハウスの見学をより学びの深いものにしてください!
ユニセフとは?
ユニセフ(国連児童基金)は、全世界の児童に対する教育、医療、緊急援助などを提供し、その権利を守るための活動を行っている国際的な機関です。
ユニセフの活動へのご支援をお願いする募金活動、ユニセフの活動や世界の子どもたちについての広報活動、子どもの権利の実現を目的としたアドボカシー活動を行っているのが、日本ユニセフ協会です。
ユニセフハウスとは?
ユニセフハウスとは、日本ユニセフ協会が運営する、世界の子どもの現状を学ぶことができる施設です。
2022年10月にリニューアルオープンし、1階、2階が見学できる施設となっています。
- 支援物資やその国で使われている物が置かれている
- 写真やイラストで分かりやすく説明されている
- 手や体を使って体験するコーナーがある
など、大人から子どもまで、世界のことを分かりやすく学べる施設です。
ユニセフハウスは、3つのゾーンに分かれています。
実際に、ボランティアガイドさんに案内していただきながら、ユニセフハウスに見学したときの様子をご紹介します!
ユニセフハウスの見どころは?実際に見学してきました!
ZONE1:「ちがい」の中の「おなじ」と出会う
ZONE1は、世界のどこに生まれても、全ての子どもに共通する大切なことを
「生まれる、食べる、遊ぶ、学ぶ」
といったコーナーに分かれて、写真や動画で説明されています。
このZONE1で、ボランティアガイドさんから聞いて印象的だった話があります。
「遊ぶ」は「学ぶ」に比べて重要性が分かりにくいですが、子どもにとって「遊ぶ」とは、心身の健康や心の成長に大切なんです。
世界では児童労働や水を確保するために1日中歩いて遊ぶ時間が確保できない、ということもあります。
「子どもを権利を守る」ということは、生活を確保するだけではないんだな、と感じました。
ZONE2:7人の子どもたちと出会う
2階にあるZONE2は、7人の子どものストーリーとともに、写真やパネルで世界の現状を知ることができます。
- 実際にその国で使われている水がめ
(水なしで2.5kg以上、水が入ると12,3kg以上する) - 紛争地の教室を建物や音
- 少年兵が持つ重さを再現した銃
- ユニセフの保健センターを再現したブース
などが展示されています。
シリアの教室を再現したブースでは、窓には紛争前の美しいシリアの街並みが、紛争後に建物が崩れている映像に変わっていき、紛争の悲惨さを感じることができました。
写真だけでなく、銃声なども再現されて、その中で映像を見るのは怖く、実際にシリアに住む子どもたちはどんな気持ちなんだろう、と思いました。
毎日何十kgの水がめを運ぶ女の子のコーナーで、ボランティアガイドさんがこんなお話をしてくれました。
お子さんにこのコーナーを案内すると、「どうしてたくさん井戸を作らないの?」と質問されます。
井戸は作って終わりではなく、メンテナンスや管理だったり次の井戸の作り方を教えたり、現地政府や現地の人々の協力が必要になります。
ユニセフの支援は、与えるだけの支援ではなく、持続可能な支援でないといけません。
たくさん井戸を作ったら問題解決というわけではないんだよ、と説明しています。
「魚をあげるのではなく釣り方を教える」
支援には時間やお金もかかり、現地の政府や人々の理解も必要だったり、支援の難しさを感じました。
ZONE3:ユニセフと出会う
1階に戻ると、ユニセフの歴史や、ユニセフのSDGsの取り組み、子どもの権利条約の40条がイラスト入りであります。
ZONE1からZONE3まで繋がっていて、CMや冊子で見る以上に感情を揺さぶられて、支援の重要性を感じることができました。
ボランティアガイドさんと話しながらだと、学びが深まる
個人での見学でしたが、事前予約してボランティアガイドさんに案内していただいたことで、より深く学ぶことができました!
ユニセフハウスでは、個人の見学であっても、事前に予約することでボランティアガイドさんの説明を受けながら施設を見学することができます。
ボランティアガイドと話すと、ただ展示物を見るだけよりも、もっと深く学ぶことができます。
ガイドさんたちは、ユニセフの活動がどのように子どもたちの生活に良い影響を与えているのか、なぜその活動が大切なのかを、自分たちの言葉で教えてくれます。
ガイドと話すことで、ユニセフハウスを訪れた人は、ただ情報を得るだけではなく、ユニセフの活動の意味や大切さ、世界の現状をよりを感じることができます。
ユニセフハウスのアクセス
JR品川駅から徒歩7〜8分程度で着きます。
Wingや品川プリンスホテルの間を抜けて行くと、一番早く着きますよ。
駐車場は、予約済みの団体客のみ利用できるので、一般の方はユニセフハウスの駐車場は使えません。
ユニセフハウスのクチコミ
実物の展示や映像などは定期刊行物では少し物足りないものを十分に感じることができます。次の世代に託さなければならない私達大人が背けてはならない現実がそこにあります。支援をすることの重要性を再認識させてくれます。
Google mapより引用
リニューアルオープン前に同じ大学の複数人と行かせていただきました。これまでの展示もユニセフの行っている支援活動と子どもの権利、子どもの抱える問題についてよく分かる内容でしたが、今回のリニューアルでさらに魅力が増していました。
日本ユニセフ協会の皆さま、ガイドの方もとても熱心に一人ひとりに対応してくださいます。 今回、動く、触る、感じるなどの要素が加わり、「世界の子どもに会いに行く」がコンセプトの彼ら彼女らの状況に没入できる仕掛けもとても印象深いです。
さらに自分で子どもの権利についてアウトプットする展示もあり、自分のいくらの寄付で何が買えるのか分かりやすく解説したものがあるのもとても良かったです
Google mapより引用
自分で体験しながら学べる展示があり、楽しみながら世界の子どもたちについて学ぶことができました。ありがとうございました
Google mapより引用
クチコミでも、「体験があり楽しく学べた」「ガイドさんの説明が丁寧だった」という良い口コミを認めました。
ユニセフハウスよくある質問
- ユニセフハウスの見学を予約する方法は?
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予約をしなくても見学はできますが、ガイドの説明が聞きたい場合は予約が必要です。
Webまたは電話で予約ができます。
- ユニセフハウスの開館日は?
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月曜日~金曜日、第2・第4土曜日が開館日です。
※祝日、年末年始、当協会創立記念日(6月9日)を除く - ユニセフハウスの料金は?
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ユニセフハウスは無料で見学することができます。
ユニセフハウスに行ってみよう
数字や映像、ボランティアガイドさんの説明も聞いて、途上国支援の重要性を改めて感じることができました。
記事で説明した内容以外にも、世界の子どもたちの現状や、体験できるコーナーがあります。
ぜひユニセフハウスに行ってみてください!