ワールド・ビジョンでは、チャイルド・スポンサーシップという、1人の子どもに1人の支援者をあてて、1つの地域の10年以上かけて支援する活動をメインで行っています。
チャイルド・スポンサーシップは、月4,500円を寄付します。
月に4,500円の寄付は、高額だと感じる人も多いのではないでしょうか。
ですが、ワールド・ビジョンへの寄付は、寄付金控除の対象となり減税されるため、実際に払っている金額よりお得に寄付することができます。
ワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサーシップの場合、ひと月あたり約2,770円となります。
また、ワールド・ビジョンにはチャイルド・スポンサーシップ以外にも、寄付金を集めている支援があります。
チャイルド・スポンサーシップのように毎月寄付できるものから、クリスマス募金などのイベントに合わせて1回の寄付ができるものもあります。
この記事では、
- ワールド・ビジョンでの寄付金控除
- チャイルド・スポンサーシップ以外の支援方法
についてご紹介します。
NPOを100団体以上調べた中で、「寄付がしっかり活用されている」と実感しやすい団体は、途上国の子どもを支援している国際NGOのワールド・ビジョンです。
私も2年近くワールド・ビジョンに寄付をしています!
ワールド・ビジョンは、支援している子ども(チャイルド)と
- 手紙でやりとりができる
- 成長報告が毎年届く
と、支援がチャイルドに届いていると実感しやすい特徴があります。
まずはこちらの記事で、ワールド・ビジョン(チャイルド・スポンサーシップ)をチェックしてみましょう!
ワールド・ビジョンへの寄付は寄付金控除の対象
年に1回領収書が送られてくるので、確定申告で申請する
ワールド・ビジョンは認定NPO法人として認定されているため、寄付金控除の対象となります。
毎年1月に、前年分の1〜12月の領収書が送られてきます。
領収書は、紛失すると再発行ができないので、確定申告の時期(毎年2月16日~3月15日)まで大事に保管しておきましょう。
所得控除(寄附金控除)と税額控除(寄附金特別控除)
また、寄付金控除には
- 所得控除(寄附金控除)
- 税額控除(寄附金特別控除)
の2種類があり、確定申告のときにどちらかを選択するようになります。
多くの人の場合、税額控除のほうがお得になるため、こちらの記事では税額控除について説明します。
「税額控除」の場合、「(寄付金合計額-2千円)×40%」が税額から控除できます。
1年間、ワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサーシップ(月4,500円)に寄付したとすると
(4,500円 × 12ヶ月 – 2,000円)× 40% = 20,800円
が控除されます。
つまり、ひと月あたり約2,770円(年間33,200円)でチャイルド・スポンサーシップの支援をすることができます。
ただし、年間所得の40%の寄付が控除の限度です。所得税額の25%を限度として控除が認められます。
”高額所得者が、ある程度の額以上を寄付したとき”所得控除の方が減税額が多くなります。
詳しくは、こちらの記事も合わせてお読みください。
東京都と神奈川県は、住民税も寄付金控除の対象
また、一部の地域では住民税も寄付金控除の対象となります。ワールド・ビジョンは、東京都と神奈川県が対象です。
(4,500円×12ヶ月 − 2,000円)× 10% = 5,200円
控除されます。
先程の税額控除と合わせると、ひと月約2,340円(年間28,000円)でチャイルド・スポンサーシップに募金することができます。
ワールド・ビジョンへの支援方法とは?
チャイルド・スポンサーシップ
チャイルド・スポンサーシップとは、支援地域に住む子どもたちと、その環境を改善するための取り組みです。
支援地域は、インドネシア、カンボジア、ウガンダ、エチオピアなど多岐にわたります。
10年以上の長い年月をかけて、ワールド・ビジョンが支援していきます。
サポーター(支援者)は、支援する子ども1人あたり、月4,500円で支援ができます。
チャイルド・スポンサーシップ以外の支援方法とは?
毎月の募金/寄付
プロジェクト・サポーター
ワールド・ビジョン公式サイトより引用
ワールド・ビジョンには、チャイルド・スポンサーシップ以外にも毎月寄付ができる支援があります。
それが、プロジェクト・サポーターです。
プロジェクト・サポーターとは、紛争や自然災害、感染症の大流行などから、子どもたちを守る活動を行っている支援です。
具体的には
- 井戸や給水タンクなどの安全な水の提供
- 石けんなどの衛生用品の配布
- 家庭を訪問して学習キットや食料品を配布
を行っています。
「弱い立場に置かれている人ほど、新型コロナウイルスによる深刻な影響を受けています」
例えば、紛争などから命がけで逃れてきた難民の人びと。
多くの難民の家族は、人口密度の高い難民キャンプにおいて、衛生的ではない狭いテントで密集して暮らしています。
密集を避けるのが難しい難民キャンプで感染拡大が起きたら、悲惨な事態になることは想像に難くありません。
狭いテントの中で暮らすロヒンギャ難民の家族。難民キャンプには今も約85万人が密集して暮らしています。
それでも子どもたちを守りたい!
密集を避けるのが難しい、手洗いのための安全な水が手に入らない、といったこと以外にも問題はあります。貧困のために十分な栄養をとれていなければ子どもたちの免疫が弱まり、新型コロナウイルスに感染した際に重症化しやすくなります。石けんなどの衛生用品を手に入れることさえ難しいです。
このような困難ばかりですが、それでも私たちは子どもたちを守らなくてはいけません。
そして、守るべきものには、子どもたちの「命」だけでなく、友だちと遊んだり学校で勉強するといったような、子どもらしく過ごせる「子ども時代」が含まれます。
公式HPより引用
ワールド・ビジョン公式サイトより引用
月1,000円〜支援することができるので、チャイルド・スポンサーシップの月4,500円に抵抗を感じる方は、まずこちらから支援するのがおすすめです。
今回の募金/寄付
今回の募金/寄付とは、毎月継続する寄付とは違い、自分がこの活動を支援したい、と思ったときに寄付をする、1回ごとの寄付のことです。
どの支援方法でも、1回の寄付で1,000円〜寄付することができます。
難民支援のための募金
ワールド・ビジョン公式サイトより引用
銃撃戦や地雷など死と隣合わせの日々を過ごす子どもたち、世界で4億1,500万人
恐怖の中にある難民の子どもたちの命を守り、将来に希望を持てるように
命を守る:新型コロナウイルス感染症等を予防するために、石けん配布や手洗い指導等
公式HPより引用
順応する:紛争で傷ついた子どもたちの心のケアや個別に必要な物資提供等
未来を築く:補習授業により学習の遅れを取り戻し、学び続けられる環境作り等
支援内容はプロジェクト・サポーターと似ており、月1,000円〜支援することができます。
水と食糧のための募金
ワールド・ビジョン公式サイトより引用
新型コロナウイルスや気候変動、長引く紛争により、食糧危機に直面する地域がを支援するための寄付です。
医療体制が乏しい地域では、食事を摂れるかどうかが免疫力の維持に影響します。病気にかかった際の生死を分ける重要な要因にもなります。
ワールド・ビジョンは、国連WFP(世界食糧計画)等の国連機関や日本政府等、多様なパートナーと連携して食糧危機や栄養改善に取り組んでいます。
公式HPより引用
この活動では
- 命を守る:検温や間隔の確保等、感染症予防措置を取りながらの食糧支援
- 今を支える:学校閉鎖が続く子どもたちに、持ち帰り給食の取組み
- 将来を見据える:手に入る貴重な食材で栄養価の高い食事を作るための情報提供やトレーニング
を行っています。
危機にある子どもたちのための募金
ワールド・ビジョン公式サイトより引用
汚れた水やゴミだらけの、不衛生な環境にいる子どもたちを、病気から守る活動を行っています。
具体的には
- 人々の意識を変える・「ゴミ・衛生管理委員会」を開催し、現状調査や問題点を話し合う・「子どもグループ」を結成して、手洗いの重要性等意識を醸成
- 仕組み作り・地域内のゴミの管理・収集・費用について研修を実施・地方行政の担当者と協議して、ゴミ収集のスケジュールを設定
- インフラ整備・子どもたちの学校に手洗い場所を設置、衛生習慣の定着を図る・地域内のトイレや排水溝を修繕
などが行われています。
新型コロナウイルス緊急対応募金
ワールド・ビジョンは、チャイルド・スポンサーシップなどの支援地域や、医療体制がぜい弱な国や難民・避難民が多い国を対象に新型コロナウイルス対策を行っています。
2020年12月までに、58,465,957人(うち25,828,554人は子ども)に支援を届けることができました。
国内子ども支援募金
ワールド・ビジョン・ジャパンは、「新型コロナウイルス対策子ども支援事業」を2020年6月から継続して実施しています。経済状況の悪化による生活困窮、さまざまな体験・学びの機会の喪失等、コロナ禍は子どもたちの生活に甚大な影響をおよぼし続けています。
公式HPより
日本国内で活動する団体を通じて、日本国内の子どもたちへの支援を行っています。
児童保護募金
世界では年間約100万人の赤ちゃんが産まれたその日に亡くなっています。
公式HPより引用
出産で命を落とす赤ちゃんやお母さんをひとりでも減らすための募金です。
クリスマス募金
ワールド・ビジョンは毎年12月にクリスマス募金を行っています。
2020年には不二家のペコちゃん、2019年にはチェブラーシカなど、かわいいイラストが描かれた募金箱で、各家庭が募金していく、というものです。
「クリスマス募金箱」とは、クリスマスを待ち望む12月1~24日までの間、アドベントカレンダーのように毎日一つずつ窓を開け、硬貨を入れていく募金箱です。
アドベントカレンダーは、窓を開けるたびにお菓子などのちょっとした喜びがもらえる仕組みになっていますが、クリスマス募金箱は逆に世界の子どもたちに喜びを贈る仕組みになっています。
公式HPより引用
クリスマスの直前に、お子さんと一緒に世界のことを考えられる良い機会になるかもしれませんね。
その他の寄付
Tポイントを寄付する
Tポイントは、TSUTAYAや提携しているお店で使用することができますが、実は募金に充てることもできます。
1ポイント=1円で、1ポイントから寄付をすることができます。
寄付の振り込み方法
「毎月の募金/寄付」と「今回の募金/寄付」で振り込み方法は次のようになります。
毎月の募金/寄付
クレジットカード決済
VISA/MasterCard/セゾンカード/JCB/ダイナースクラブ/AMERICAN EXPRESSが使用できます。
クレジットカード決済では、インターネットで寄付の申し込み手続きが完了するので、簡単に登録することができます。
郵便局/銀行からの口座振替
申し込み後に、口座振替依頼書が届きます。そちらに口座番号などを記入し、ワールド・ビジョン・ジャパン事務局に郵送することで、毎月口座から自動で引き落としされます。
今回の募金/寄付
クレジットカード決済
毎月の募金と同様、VISA/MasterCard/セゾンカード/JCB/ダイナースクラブ/AMERICAN EXPRESSが使用できます。
クレジットカード決済では、インターネットで寄付の申し込み手続きが完了するので、簡単に登録することができます。
コンビニ・郵便局での払込み
募金申し込みの際に入力した住所に、払い込み用紙が送付されます。
ゆうちょ銀行備え付けの払込用紙
公式HPで申し込みをしなくても、ゆうちょ銀行にある払込用紙に以下を記入したら募金をすることができます。ただし、手数料は自己負担となります。
口座番号: 00130-6-254059
振込先名義: 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン
記入事項:住所、氏名、電話番号、募金目的(危機にある子どもたちのための募金など)、
(分かる場合は)パートナー番号(9桁の数字)
※募金目的の指定がない場合は、一般募金として受付けされます。
寄付以外の活動
ワールド・ビジョンカフェに参加する
ワールド・ビジョンは、年に数回、ワールド・ビジョンという無料のイベントを開催しています。
2020年からは、ZOOMを用いたオンライン開催で行っており、
- ワールド・ビジョンとはどのような団体か?
- ワールド・ビジョンのスタッフが支援活動を報告
- チャイルド・スポンサー同士の交流
などが行われています。
ワールド・ビジョンを知らない人も、チャイルド・スポンサーシップを長年している方も、さまざまな方が参加しています。
小学生向けのイベント
毎年夏休みの時期に、世界の現状を知ってもらうために、小学生向けに講義や体験を行っています。
2022年は、SDGsのゴールごとにテーマを設定し、オンライン講義が行われました。
より継続的な支援をするためには、チャイルド・スポンサーシップへの寄付を
ワールド・ビジョンは、今までに挙げたどの支援方法でも、寄付金控除の対象となります。
ですが
- 子どもたちの健康、生活、環境など、全ての支援を長期的に支援できる
- 子どもたちを取り巻く地域全体の生活力を上げられる
- 私たちが、寄付をして幸福感を得られる
この3つをより実感できるのが、チャイルド・スポンサーシップです。
「自分が寄付したお金が、より多くの人の助けになりたい」
「寄付したお金が社会の役に立っていると実感したい」
と考えているのであれば、チャイルド・スポンサーシップも検討してはいかがでしょうか。