発展途上国では、貧困や環境問題、教育や医療の不足など、様々な問題が存在しています。こうした課題を解決するため、世界中のNPOや国際機関が支援活動を展開しています。
こちらの記事では、発展途上国で活動する代表的な支援団体や、その活動内容について解説します。
※団体名のリンクをクリックすると、各社の公式サイトに飛びます。
ワールド・ビジョン | チャイルド・スポンサーシップを通じて、地域の自立・発展を支援 |
日本ユニセフ協会 | 医療支援、教育支援、エイズ感染予防、栄養改善など 幅広い分野で子ども支援 |
プラン・スポンサーシップ | 子ども(特に女の子)が住む地域を自立するまで支援 |
かものはしプロジェクト | 人身売買の被害者支援 |
e-Education | 発展途上国での教育支援・教育格差をなくす |
国境なき子どもたち | 日本生まれのNGO 貧困や紛争、災害で困難な状況にある子どもたちの保護 |
SALASUSU | カンボジアの女性支援 手工芸品を製造・販売 |
発展途上国を支援する団体7選
ワールド・ビジョン:子どもを取り巻く環境を改善する長期的な支援
どのような団体?
スローガン | “何もかも”はできなくとも “何か”はきっとできる |
支援の対象 | 発展途上国の子どもたちやその地域 |
活動地域 | 約100カ国 |
活動内容 | |
毎月の寄付額 | チャイルド・スポンサーシップ:月4,500円〜 |
寄付の特徴 | |
寄付金控除 | あり (東京都と神奈川県は住民税の控除も) |
ワールド・ビジョンは、世界中で貧困や災害に苦しむ人々を支援する国際的なNGOです。
約100ヶ国以上に拠点を持ち、毎年数百万人に対し、食糧や医療品、水や衛生環境の改善など多岐にわたる支援活動を行っています。
発展途上国でどのような支援をしている?
ワールド・ビジョンは、緊急時の支援や教育・医療の普及、経済支援なども積極的に行っており、貧困と戦うための総合的な支援を提供しています。
特に、チャイルド・スポンサーシップと呼ばれる支援プログラムは、スポンサーとなった人が貧困や災害に苦しむ子どもたちをサポートする仕組みで、ワールド・ビジョンの代表的な支援活動の1つです。
チャイルド・スポンサーシップは、手紙で子どもたちと交流できる
私たちの毎月4,500円の寄付で、発展途上国の子どもたちが健やかに成長し、支援する地域が将来にわたって自立していくためのサポートを行っています。
また、スポンサーからの手紙を受け取ることで、子どもたちの自信や希望が育まれ、人生に前向きに取り組む力を身に付けることができます。
私も、ワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサーシップで1年以上寄付を続けています。
チャイルドの写真や手紙を見たり、手紙が届いたりすると、不思議と心が温かくなりますよ。
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ユニセフ:すべての子どもの命と権利を守る
どのような団体?
ビジョン | すべての子どもの権利が実現される世界をめざして |
支援の対象 | 世界中の子ども |
活動地域 | 約190カ国 |
活動内容 | |
毎月の寄付額 | ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム:月500円〜 |
寄付の特徴 | |
寄付金控除 | あり 東京都、神奈川県、埼玉県、岡山県は住民税(都道府県民税金)の控除もあります。 市町村民税対象の自治体については、ユニセフ公式ページかユニセフ詳細ページでご確認ください。 |
ユニセフは、国際連合児童基金として知られ、世界中の子どもたちの健康と福祉を支援する国際機関です。紛争地域や発展途上国に対して、保健、栄養、教育、衛生などの分野で支援活動を行っています。
発展途上国でどのような支援をしている?
ユニセフは発展途上国で、感染症対策、緊急支援、教育支援、水・衛生環境の改善、子どもの権利保護など、幅広い分野で支援活動を行っています。
感染症に対しては予防接種や医療機器の提供、教育に対しては学校の建設や教材の提供、水・衛生環境に対しては水源の整備やトイレの設置などを行っています。
また、緊急時には適切な支援を提供し、子どもたちの権利保護にも力を入れている。ユニセフの支援は、子どもたちが安心して暮らせる環境を整備することを目的としており、世界中の子どもたちの健康と福祉を支援する国際機関として、多大な貢献をしている。
プラン・インターナショナル:女の子支援に力を入れている
どのような団体?
スローガン | 女の子の力を、世界を変える力にする |
支援の対象 | 発展途上国の子どもたちやその地域 |
活動地域 | 75カ国以上 |
活動内容 | |
毎月の寄付額 | プラン・スポンサーシップ:月3,000円〜 ガールズ・プロジェクト:月1,000円〜 |
寄付の特徴 | プラン・スポンサーシップ:1人の子どもを継続して支援 ガールズ・プロジェクト:女の子が直面する問題解決の支援 |
寄付金控除 | あり |
プラン・インターナショナルは、子どもの権利と平等を守るための国際的なNGOです。
世界中の発展途上国において、貧困や病気、紛争、災害などの影響で苦しむ子どもたちや、特に女性や少女たちの権利を守り、社会的地位向上のための支援活動を行っています。
具体的には、教育・保健・栄養、女性や少女たちの権利、災害対応、経済支援など、多岐にわたる分野で支援を行っています。
発展途上国でどのような支援をしている?
プラン・スポンサーシップやガールズ・プロジェクトという支援プログラムを通じて、スポンサーとなった人が支援する子どもたちをサポートしています。
プラン・スポンサーシップ
プラン・スポンサーシップは、スポンサーが寄付によって、支援する子どもたちを通じて、教育・保健・栄養、地域開発、女性や少女たちの権利向上などの支援活動を行うことができます。
スポンサーが支援することで、子どもたちが持つ可能性や夢を実現するための支援が行われ、その地域全体の発展に貢献することができます。
また、スポンサーとなった人は、子どもたちとの手紙のやり取りや、支援先を訪問することができるなど、直接的な交流ができる点も魅力的です。
※2023年4月現在、コミュニティ訪問は中止しています。
ガールズ・プロジェクト
ガールズ・プロジェクトは、プラン・インターナショナルが実施する、女性や少女たちの権利を守るための支援プログラムです。
このプログラムは、女性や少女たちが、自分たちの権利や力に気付き、それを発揮できるように支援することを目的としています。具体的には、教育・保健・栄養、性的暴力や差別撲滅、リーダーシップ育成などの支援を行っています。
かものはしプロジェクト:子どもが売られない世界を作る
どのような団体?
スローガン | 子どもが売られない世界をつくる |
支援の対象 | 発展途上国の子どもたちやその地域 |
活動地域 | インド、日本、カンボジア(2018年まで) |
活動内容 | |
毎月の寄付額 | 月1,000円〜 |
寄付金控除 | あり(東京都は住民税の控除も) |
かものはしプロジェクトは、人身売買の被害者支援や人身売買をなくすための取り組みを行うNPO団体です。主な活動としては、人身売買の被害者支援、啓発活動、法改正に向けた活動などを行っています。
発展途上国でどのような支援をしている?
カンボジアを2002年〜2018年まで、現在はインドで活動しています。
具体的には、被害者保護施設の運営や就労支援、医療・心理的支援、啓発活動などの支援を行っています。被害者保護施設では、被害者の安全な生活や社会復帰を支援するため、食事・医療・教育などのサービスを提供しています。また、被害者が社会に復帰するための職業訓練や就労支援なども行っています。
かものはしプロジェクトは、地域住民に向けた啓発活動も行っています。人身売買の防止や啓発活動を通じて、社会全体の意識改革を目指しています。また、インド政府や地元NGOと協力して、被害者保護のための施策の改善や法律改正なども進めています。
かものはしプロジェクトは、被害者支援だけでなく、人身売買の根絶に向けた社会的な取り組みを進めており、社会全体で人身売買の撲滅を目指しています。
e-Education:最高の教育を世界の果てまで
どのような団体?
ビジョン | 最高の教育を世界の果てまで |
支援の対象 | アジアの中等教育課程にいる子ども |
活動地域 | バングラデシュ、フィリピン、ミャンマー、ネパール |
活動内容 | 「途上国の子どもの教育格差」をなくすために、で映像授業を始めとした教育の取り組み |
毎月の寄付額 | 月1,000円〜 |
寄付金控除 | あり |
e-Educationは、教育の格差をなくすために、情報技術を活用した教育支援を行うNPO団体です。
主にアジア諸国で、学習支援、教育環境の整備、教員の育成などを行っています。
発展途上国でどのような支援をしている?
e-ラーニングの開発・提供、スマートフォンアプリや教材の制作・配布、学校の設備整備やICT機器の提供、教員研修などを行っています。
また、国際協力やNGO団体との連携を通じて、地域社会の発展に貢献しています。e-Educationは、ICTを活用した教育支援により、世界中の子どもたちが平等な教育を受けられる社会を目指しています。
国境なき子どもたち:国境を越えてすべての子どもに教育と友情を
どのような団体?
ビジョン | 国境を越えてすべての子どもに教育と友情を |
支援の対象 | 発展途上国の子どもたちやその地域 |
活動地域 | |
活動内容 | |
毎月の寄付額 | 月1,500円〜 |
寄付金控除 | あり(東京都は住民税の控除も) |
国境なき子どもたちは、紛争や災害により被害を受けた子どもたちの支援を行う、日本で生まれた国際NGOです。
主にアフリカ、アジア、中東などの紛争地帯や災害地域で、医療・栄養支援、教育支援、保護支援、精神医療支援などを行っています。
発展途上国でどのような支援をしている?
避難民キャンプでの医療支援、学校建設や教育プログラムの提供、ストリートチルドレンの保護、心理的支援などが挙げられます。
また、災害発生時には、緊急救援活動を行い、生存者の救出や医療・救護活動を行っています。
また日本では、「友情のレポーター」という、国境なき子どもたちが支援する子どもたちと日本の子どもたちが交流を深めるプログラムです。
日本の子どもたちが、現地に赴き、交流した子どもたちの生活や環境、文化などを取材し、レポートや写真、ビデオなどを作成します。
友情のレポーターは、子どもたち同士が異なる文化や言葉の壁を越えて、友情を育むことを目的としています。また、子どもたちが国際社会に関心を持ち、異文化理解を深めるきっかけとなることを目指しています。
SALASUSU(サラスースー):
ブランド コンセプト | 人生の旅を楽しもう。 |
活動地域 | カンボジア |
活動内容 | |
毎月の寄付額 | 月1,000円〜 |
寄付の特徴 | 毎月の寄付だけでなく、カンボジアの女性たちが制作したバッグや雑貨がオンラインショップで購入することで支援につながる |
寄付金控除 | なし |
どのような団体?
SALASUSUは、カンボジアの農村部に住む女性たちが自立し、持続的な発展を遂げるための支援を行っているNPO団体です。
発展途上国でどのような支援をしている?
カンボジアの工房で、手工芸品を製造、販売することで、女性たちの経済的自立を支援しています。
また、問題解決や対人関係のスキルの向上、栄養教育や貯金制度などを通じて、女性たちの自己決定権と地位向上を促し、工房を卒業した後の。
なぜ発展途上国は貧しいの?
経済的要因
発展途上国は、経済的な発展が遅れていることが多く、GDP(国内総生産)が低いため、貧困に陥りやすい状況にあります。
また、国内に資源が不足していたり、不均衡な経済成長が起こったりすることも、貧困の原因となります。
政治的要因
発展途上国には、不安定な政治情勢が多いことがあります。政治的に安定していない国では、外国からの投資が減少し、国内の経済発展が阻害されることがあります。
社会的要因
発展途上国には、教育水準の低さや医療設備の不足、高い出生率など、社会的な要因が貧困の原因となっています。
例えば、教育を受けていない人は、職業の選択肢が限られ、貧困から抜け出すことが難しくなります。
自然災害や気候変動
発展途上国には、自然災害や気候変動による影響が大きいことがあります。自然災害が起こると、農作物が壊滅したり、住居が壊れたりするため、生活が困難になります。
以上のように、貧困の原因は単一ではなく、複合的に影響しています。
したがって、発展途上国の貧困を解消するためには、経済発展や政治的・社会的な改善、自然災害や気候変動に対する対策など、多岐にわたる取り組みが必要です。
なぜ発展途上国を支援するの?
貧困の解消
発展途上国には、貧困に苦しむ人々が多くいます。貧困は、飢餓や病気、教育の機会の不足など、多くの問題を引き起こします。発展途上国を支援することで、貧困層の生活を改善し、人々の幸福度を高めることができます。
人道支援
災害や紛争により、発展途上国で多くの人々が被害を受けています。人道支援を行うことで、被災者の生命を救い、生活を立て直すための支援を行うことができます。
経済発展
発展途上国の経済発展は、世界的な平和と繁栄につながります。発展途上国が経済的に成長し、国内総生産を増やすことで、地域社会の雇用機会や所得水準の向上を促し、地域経済の発展につながります。
環境保全
発展途上国では、環境破壊や自然災害が多発しています。環境保全を行うことで、地球全体の持続可能な開発に貢献し、地球環境の保護につながります。
国際的な連帯
発展途上国を支援することで、国際的な連帯を築くことができます。国境を越えた協力により、世界中の人々が平和で共存する社会を実現することができます。
まずはできることから取り組んでみよう
発展途上国で支援活動を行なっている団体を7つ紹介しました。
信頼できるNPOの見極め方も参考にしながら、ご自身が解決したい!と思っている社会問題に取り組んでいる団体に寄付してください。